#10 夫が掃除する間にしてはならないこと

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「ショコラのあ、たま撫でたことぉっ」 顎先を何度を口づけられては、喋るものも喋れない。 「待ってよ。まだなんかあるって言うの?」 静止した彼。喉仏を貪る寸前の冷徹な目が見据える。 「お前は肝心なのを、言ってねえ」 怒ったように言われ、首かしげると、 「俺以外の裸で感じるな」 息が止まる。 残念ながら、あたしが呼吸を取り戻したのは彼に抱えられた後の話。 「ま、待って蒔田さん。ほら、ショコラ。お散歩まだでしょ。いまから」 「後で俺が行ってやる。……残念だが、今のうちに断言しておく」 場所をベッドに移した彼。再び主導権を握った彼は、実に魅惑的に微笑んだ。 「今夜、歩けると思うなよ」 アイドルの裸体は立ち読みに限る、と肝に命じた。 *
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