そして私の部屋で…

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そして私の部屋で…

 書類なんて他の誰かに任せればいいと急に無責任な事を言い出した悠志くんに手を引かれ、私は生まれはじめて男性の部屋に連れ込まれていた。  部屋の中は悠志くんと同じ優しい匂いが充満してて、居たたまれない気持ちになってしまう。  玄関先で立ち尽くしてしまった私を困ったように見つめる悠志くんは優しく私の肩を抱いた。 「ちゃんと俺が男だって教えてあげるね」  付き合い始めの初日からどうなんだ、と言いたかったが、経験の乏しい私に断るすべなんてない。  それに悠志くんのちょっと意地悪な雰囲気に胸がドキドキして苦しくて落ち着かない。  借りてきた猫みたいにおとなしくなった私は悠志くんに誘われるままベッドに腰掛けた。 「あ、シャワー」  今更ながらに口にして、まるで期待してるみたいな自分の声が恥ずかしい。  ちょっとだけ目を丸くした悠志くんはふふっと小さく笑って私を抱きしめる。 「せっかくのはじめてなんだから、そんなもったいないこと言わないで」 「な、なに?」 「みーちゃんのいい匂いが消えちゃう」 「や、やだぁ」  押し殺していた恥ずかしさが湧きあがってきて、逃げ出したくなって立ち上がろうとするが、私の身体はいともたやすくベッドに押し倒されてしまった。 「好きだよ、みーちゃん」  ちゅっちゅっと大きな音を立てて軽いキスを2度される。  服の上から体を優しく撫でられて、じれったいようなくすぐったいような不思議な感覚が体を包む。 「脱がしていい?」  返事の代わりに小さく頷けば、悠志くんはすごく嬉しそうに笑って私のシャツのボタンをはずし始めた。  今日の下着の色はなんだっただろうかと今になって少し焦るが、もう遅い。  ピンクのそれなりにお気に入りの下着だったのが救いだ。  私の胸元をじっと見ている悠志くんがごくりと喉を鳴らしたのが聞こえた。 「かわいい」  ブラごと胸を優しく揉まれる。  薄いレース越しに悠志くんの体温が伝わってくる。器用に片手で背中のホックが外されて、ずらされたブラから胸がこぼれ出た。  あまり大きくないから見ないでほしいのに悠志くんは私の胸から視線を離さない。  私よりずっと大きな掌が胸に直接触れる。指先が胸に埋まって、ふわふわと乳房を弄ぶように動いた。 「ん、んっ」  はじめて他人に触れられた感触に肌がびりびりと痺れるみたいだ。 「ここ、ピンクでおいしそうだ」 「あ、だめっ」  熱い吐息が肌をくすぐって、何をされようとしているのか気が付いた時にはパクリと乳首を咥えられてた。 「ひゃっ!!」  まるで赤ちゃんみたいにちゅっちゅと乳首を吸い上げる悠志くんが急にかわいく思えたのは最初だけで、生暖かい口の中で乳首を弄ばれると、溶けそうなくらいの痺れが胸を伝ってお腹に広がっていく。 「や、ああん・・・」  甘い悲鳴が自分の声とは思えない。  口の中で硬くなった乳首を軽く噛まれて舌で押しつぶされる。  食べられていないほうの乳首もすでに痛いほどにつんと尖ってて、そちらは悠志くんの指に摘ままれている。指の腹で先端を優しく撫でられると、勝手に腰が浮いて足が震えた。 「きもちいい?」  理由のわからない涙で滲んだ瞳で優しい呼びかけに応えるように視線を向けて、小さく頷く。  胸を触られるのがこんなに気持ちいいなんて想像もした事が無かった。 「みーちゃん、本当に可愛い。ずるい」  ずるいのはどっちだ、と言ってやりたい。  何もかも初めてなのにこんなに簡単に籠絡されてしまった。優しい子犬だと思ってたのに、オオカミだったなんて。 「ね、最後までシていいよね」  返事を待たずに悠志くんが私の足を撫でる。  いつの間にか脱がされてたスカートという盾を失った私の素足を何度も撫でて、太股の間に滑り込む。  ピンクの下着のきわを指でたどり、一番敏感な部分を指先でくるくると回すように優しく撫でられた。 「あっ、や、やぁんッ」  腰の奥が蕩けそうなほどに痺れた。薄い下着の上から何度も何度も優しく指で撫でられる。  内側からあふれ出てくるぬるつきのせいで、下着が指に動かされて擦れる度にくちゅくちゅといやらしい音を立て始める。  割れ目を指で撫でおろし、爪先で撫で上げる。上の方にある小さな突起を指の関節で軽く摘ままれると、甲高い声が出た。 「それ、だめっ、なんか、へんになっちゃう」  親指の腹で突起をぐりぐりと押し込まれると、電気でも流されたみたいに身体が震えてしまう。  私から溢れた液で下着はもうぐちゃぐちゃで本来の役目を果たせていない。 「ぐっちゃぐちゃ。みーちゃんてえっちな子だったんだね」 「ち、ちがっ」  だって、ぜんぶはじめてだからわかんない、と途切れ途切れに呟けば、さっきまで楽しそうに笑ってた悠志くんが急に真顔になった。 「もう駄目だ。我慢できない」 「あっ」
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