そして私の部屋で…

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 最後の砦だった下着をするりと引き抜かれる。ぽいっとベッドから追い出された下着がぺしゃりと重さをもって床に落ちるのが聞こえて恥ずかしい。  大きく足が開かれて、一番恥ずかしい場所が悠志くんの眼前に晒される。  さっきまでは優しかった指先が、割れ目を押し広げて私のちいさな入口を探し当てる。  既にぐっしょりと濡れているそこにゆっくりと指が一本入ってくる。異物感に腰が勝手に逃げようとするけれど、悠志くんにしっかりと押さえこまれて阻まれる。 「あ、あ、」  痛くはないけど、自分以外の体温が体の中にある感触が少し怖い。  そんな私に気が付いたのか、悠志くんは少し笑って優しくキスをしてくれた。 「ちゃんと気持ちよくしてあげるね」  指を進めながら、突起も優しく弄られ始めた。 「や、あん、あっん」  冷めかけていた熱が再びぶり返す。  くちゅくちゅと指が出入りする度、お腹の奥がきゅんきゅんと熱を持つ。  あっという間に本数の増えた指でぐりぐりと内壁を押されると、圧迫感や異物感とは違う何かが溢れそうになっている。 「もういいよね」  指が抜け出て行ってしまう。栓を無くした入り口が切なくてピクピクしてる。  悠志くんが動いて、脚が大きく広げられた。  これから何が起きるのかは知識としては知っているけど、怖いもの見たさのような気持ちで確認の為に視線を向けた。 「わ・・・」  もっと怖いかと思っていた悠志くんの熱棒は既にピンク色のコンドームがかぶせられていて、手際の良さに感動してしまう。  他の誰のも見たことがないから比べようはないけれど、自分の中にそれが入るのか不安になるくらいには、大きいと思う。 「入れるの?」 「もちろん。なるべくゆっくりするからね」  当り前のように言い切られてしまい、私は悠志くんのなすがまま。  先端がほぐされきった入口にゆっくり入り込んできた。 「あ、あ、あ」  貫かれていく感触に自然と声が出る。  さんざん慣らされたおかげか、思ったよりもすんなりと、ぱちゅん、と小さな音がして最後まで入り切ってしまった。  くっ付いた悠志くんと私の身体。くすぐったくて少し苦しくて、溶けてしまいそうなほどに熱い。 「入った」  嬉しそうな悠志くんの声。  私までなんだか嬉しくなる。 「みーちゃん、みーちゃん、これでやっと俺のだね」 「あっ、あっ、まって、あん、まってぇ」  ゆっくりと言ってたのにあっという間に抽挿が激しくなる。苦しい位に押し込まれて、ぐるりと腰を回されて内壁を抉られると、喉がひっくり返ったみたいなみっともない声が出た。  ぬちゅぬちゅといやらしい水音が響いて粘膜と粘膜が擦れあう。  気持ちいいのか熱いのか全然わからなくて、悠志くんの背中に必死で手をのばしてすがりつく。  腰だけで少し乱暴に揺さぶられながら胸をもまれて乳首を弄られると、悠志くんの熱棒を私の身体が勝手に締め上げる。  熱くて硬いその感触が生々しくて、気持ちいい。 「みーちゃん、気持ちいい?」 「いい、いいよう、ゆうくん、きもちいいぃ」  意識が飛びそうに気持ちよくて悠志くんの肩口にぱくりと噛みついた。  こうでもしないとどこかに飛んで行ってしまいそうだった。 「っ・・・!!」 「ひンッ」  悠志くんの熱棒がぐんと膨らんで硬くなったのが分かった。さっきまで届かなかった敏感で弱い場所まで届くようになって、私ますます追い詰められる。 「あっ、あつ、ゆう、ゆうくん、だめ、もうだめぇ」  腰から下が溶けて悠志くんと一つになったみたいだ。  もう、喋ることもままならない位に揺さぶられて出入りを繰り返す入口がちょっとだけ痛い。  それでも、私をじっと見つめて汗を浮かべている悠志くんの顔が可愛くて、私はその汗を掬い取るように猫みたいに舌先で頬を舐めた。 「っ、みさとっ」 「あっ!!」  名前を呼ばれるとは思ってなくて、きゅっと中を締め上げてしまう。  その拍子に一番いいところに悠志くんの堅い先端があたって、私の中で星が弾けた。 「あああんっ!!」  びりびりと身体が痺れて体が宙に浮いた気がした。  少し遅れて、悠志くんの熱棒がぐんと大きくなってぶるぶると精液を吐き出したのを感じた。 「は、あ・・・」  ずるん、と抜かれた感触に喪失感と物足りなさを感じて腰から下がわななく。 「ゆうくん・・・」  汗びっしょりになってぐったりとベッドから動けないでいる私を見つめる悠志くんの顔は、今まで見たことがない位に男っぽくてかっこよくて色っぽい。 「好きだよ、美里」 「うん・・・私も」  見詰め合って微笑んで、どちらともなく抱きしめあって、唇をくっつけるだけの優しいキスを何度もした。 「どう、俺って男でしょ?」 「うん、立派なオオカミさんです」  こうして私に子犬系なオオカミ彼氏ができました。
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