苦い想い出

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苦い想い出

14の私は、 今思えばあまりにも単純で、よく言えば純粋だった。 例えば恋愛。 同じクラスで野球部の足立くんに恋をしていた。 女子とあまり積極的に話すタイプじゃない、いわゆる硬派な感じの男子だった。 実際ろくに話したことはなく。 やってたことと言えば、一日に何回目が合うか、毎日ノートの端にカウントしてた。それで記録更新した日には、勝手に一歩恋が前進した気になってはしゃいでた。 目に見えた努力をする訳でもなく、やってることはただの自己満足で、的外れ。 そんな私だったから、あんなバカなことをしちゃったんだ。 何度も何度も思い出す。 それこそ赤いニキビが顔に出来る度に。 消えない後悔は、 一旦は治っても、また繰り返すニキビみたいに、 私の心から消えることはなかった。
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