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そう言い合って二人で笑い転げ、ふと目があって笑いが止んだ。頬と頬が触れ合って、ごく自然に抱き合って、キスをする。唇を重ねるだけじゃ全然足りなくて、すぐに舌が絡み合った。
「……ようやく心置きなく、化粧が崩せる」
舌がだるくなるまで堪能してからゆっくりと離すと、彼に口元の唾液を指で拭われ、そう言われる。
うーん。それはそれで引っ掛かるな。と眉が寄ったところでお尻を掴まれ、やわやわと揉まれた。
「堪能したい。全部」
吐息が熱い。ドレス越しに合わさった下半身がすでに彼の状態を教えてきて、私の体も火照ってくる。愛したい。愛されたい。私だってくまなくこの人を堪能したい。
「ね、ドレス脱がして」
耳たぶを軽く齧って、吐息混じりにそうお願いした。
「了解」
そう答える彼の声が艶を帯びていて、ドキドキする。後ろに回り込まれ、首元に唇の感触とそれからペロリと舐められる感触がした。これが二人の始まりの合図。
「ふっ」
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