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彼がそう言って私に微笑みかける。そしてまたキスをしてきたので、応えるように腕を伸ばして彼の首に巻き付いた。そのままの勢いで、自分から噛み付くようなキスをし返す。舌を絡め、口の中を蹂躙する。彼は口の中の主導権を私に明け渡す代わりに、乳房をゆっくりと揉みだした。
「んん」
ロング丈のブラジャーでは、カップを揉みしだいても素肌に触れることが出来ない。彼の手の感触を確かめたいのに、布地に阻まれてしまう。ついそんな不満がため息として漏れてしまった。くすりと笑われると、うつ伏せにひっくり返される。まるで仕切り直されるみたいにうなじを舐められ、そこから背骨を唇でたどられた。表側の布面積が広い分、背中はがっぱりと開いている、さすがブライダル仕様だ。
「綺麗な背中」
そうつぶやいて、肩甲骨の下をキュッと吸われる。それをきっかけに、背中いちめんにキスのシャワーが降り注ぐ。素肌に感じる、彼の唇の温もり。胸の代わりにお尻を揉まれ、爪の背を使って肌をなぞられ、その官能が立ち上がる感覚にビクビクした。
「あっ、あ……」
「ガーターベルトって、ショーツの下につけるものなの?」
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