痒み

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痒み

 「痒い」という感覚は不思議。  痛覚の弱いものだと聞いたことがある。皮膚にある熱さや冷たさを感じるようなセンサーのひとつ、痛みを感じる痛覚が弱く刺激されているという。  痛みと痒みが同じとなんて実感できない。痛いときはそこを守ろうと思うけど、痒いときはむしろ爪をたてたくなる。ほんとうにこれは同じもの?  そういえば怪我が治るときに痒みが出たりする。子どものころ、もうすぐ直るというときに我慢できずに掻き毟ってしまったことがある。そういう人、いると思う。  ひょっとしたら、皮膚表面にある痛覚センサーに外から刺激が入ると痛みとして感じ、内側から刺激が入ると痒みになるのではないだろうか。だから皮膚の内側へアクセスしたくて爪をたてたりする……とか?  専門家に尋ねるまでもなくたぶんネットに正解は見つかると思うけれど、いまは正解を知りたいというより、思考をたどってみるのが楽しい。こんど気が向いたら調べてみるかもしれないけど、いまはいい。
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