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その昔、或る所に牛飼いが住んでいました。名を泰介と言って生来の怠け者でおまけに嘘つきと来ていました。そんな泰介に目を付けた悪魔は或る晩、彼の目の前に現れて言いました。
「お前の願いを三つ叶えてやる。その代わり魂を俺に売れ!」
「いいよ。」と泰介は嘘の積もりだったのですんなり請け合いました。
「よし、では一つ目の願いを言ってみろ!」
「じゃあ、俺は怠け者の儘ではいたくないから働き者にしてくれ!」と泰介は嘘のお願いをしました。
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