素敵な恋文

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素敵な恋文

好きな物ってある? 私はね、 ラブレター。 私に好意を向けて 書かれたひとつのラブレター。 なんて素敵なの。 初めてラブレターを貰った時は、 少し怖かったの。 なんで?って? だって、ラブレターなんて今の時代書かないわ。 今でもそのラブレターだけは残してあるの。 くれた人とはどうなったって? もちろん、断ったわ。 だって、その人 私をこう例えたのよ。 薔薇のように美しい君。 そりゃ私は綺麗だけど、 どんな花に例えられても私は嬉しくないわ。 私は私だもの。 でもね彼、そのあとも、全然諦めてくれなくて 毎日毎日ラブレターを私に渡してくるの。 えぇ今でもよ。 だから私 返事を書いてあげたの。 内容? それは言えないわ。 だって、彼はもう 素敵なラブレターになったんだから。
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