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フロントには相変わらず誰もいなく、俺は厨房らしき部屋へと入っていったんだ。そしたらそこに婆さんがいたんで、俺はあの部屋の事を話した。
「どうなってんだ!?あの部屋は異常だぞ?何か隠し事があるんじゃないか??どうなんだ??」
「おい、運転手さん、そんな乱暴な言い方は良くないよ。ねーお婆さん、本当のところどうなんですか?あの部屋で人死んでるんじゃないですか?」
興奮した俺をなだめながら、お客さんが優しく婆さんに問い正したんだよ。あの部屋の事をさ。
「見たんかい?あんたら。見ちまったんかい・・そうかい・・」
お婆さんはそう言うと、とうとう堪忍したらしく大きなため息を吐きながら、野菜を切る作業をやめて近くにあった椅子に座りだした。
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