タクシー運転手の夜話

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ケース1 Y県M交通 男性56歳タクシー歴8年  私はこのY県のタクシー会社で働きだした時の不思議な話しをさせてください。あれは丁度今から8年前に、私が当時勤めていたホテルの仕事を辞めて、二種免許を取得してM交通に転職した時の話しなんですが、地理的な勉強やその他の研修を無事終えて、独り立ちするために駅のロータリーで夜待機してたんですよ、たまたま初勤務の独り立ちの日が夜ということもあって私はなぜかワクワクしてましてね。今か今かと電車が止まるたびにタクシーに乗る客を待ってたんですよ。  すると、1人の太ったサラリーマンの方が窓を"トントン "と叩いたんですね。私は心のでガッツポーズをして初めてのお客様だと喜びましたよ。しかし、それが恐怖の始まりでしたね。
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