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プロローグ─2─
この世界では誰もが魔法を扱う事が出来る。
「地」「水」「火」「風」「空」。
このどれかの属性を含んだ魔力を持って産まれるのが普通だが、ある時、2人の子供が産まれた。
その2人の子供はどの属性にも属していない事が発覚して調べた所、研究者も驚きの結果が出た。
「光」と「闇」。
2つの新たな属性を持っていたのだ。
闇を持って産まれた子供は大人になるにつれて膨大な魔力を制御出来なくなり、遂には国全体を滅ぼすという、大事件を引き起こしてしまった。
それを止めたのが「光」の子だったのだ。
事件が起きてからは、光を持って産まれた子は天使、闇を持って産まれた子は悪魔、という風に解釈をされ属性だけで差別をされるようになった。
どのギルドも闇の子だけは受け入れようとせず遂には家族に殺されるという事件も起き始めた。
そんな中、あるギルドが立ち上げられた。
属性なんか関係なく受け入れるギルド。
ミクトラン王国──その北方に位置する商業都市であるアイヘスにそのギルドはあった。
非常識、自由奔放、圧倒的な破壊力。
どの言葉を持ってしても、そのギルドを言い表す事は難しいだろう。
いや、不可能だ。
誰もが1度は聞いた事がある、止まることや加減することを知らない、化け物級の魔導師ギルド───その名は、《悪魔の楽園》
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