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インターホン越しに、伺える声は小さく出来るだけ用件だけ聞きたいように感じる。 佐々木 真宵 21 お茶の先生の生徒 町子先生がきにとめている生徒さん、学生で、小学生の頃から茶道を始め、華道会の娘さん。 「はい。」 「夜分申し訳ありません。」 「お聞きしたいのですが私○◯出版の後藤と申します。お茶の先生のご紹介で、是非お話をお伺い姿態のですが お時間宜しいでしょうか?」 「榊原先生ですか?」 「はい、町子先生です。」 「お話先生から、存じ上げております。」 「どうぞお入り下さい。」 「失礼致します。」 オートロックが開錠され、中へ通された。 後藤 千代子 ネットでタウン誌を取り扱い、猫の里親さがし、お店の情報などをまとめ買い掲載してる。学生とバイトで凌いでいる。 若くして結婚し、母になる。休学して子育てをしていた矢先バイトを頼まれる。 これが私の名前。先生にきつく言われてるのは、言動と視線と相手の出方もみて欲しいと言われ、危険を察知したら即辞めてうちに来なさいと言われている。興信所の名乗っているならそれを通して、先生の生徒さんだけ固く口止めしているようだ。 守れないようなら破門です。もちろん自分も契約書も交わした。多少信頼があるのは、父が警視正だということかもしれない。
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