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くっついたら勃つ。
「さっきから黙り込んでるけど、もしかして、本気で怒ってんのか?」
「怒ってねぇよ。もう少しだけ寝てもいいか? 起きたら飯を作る」
「飯は俺が作ってやるから、寝てろって」
「じゃあ、飯は後で一緒に作ろうぜ。お前も一日中ウクの相手をして疲れただろ。少し寝ろよ」
ベッドの右端に移り、手の平を上に向けて手招きをするアルバンに、銀而の喉仏はごくりと上下に動き、鼻穴に詰めていたティッシュが勢い良く外へ飛び出る。
「一緒に寝てもいいのか?」
「一緒に寝るだけだからな。変な気は起こすなよ」
「当たり前だろ。紳士な俺様が寝込みを襲うなんてあり得ねぇし」
既に勃起しかけておいて紳士も何も有ったものじゃない。幸い、アルバンにはバレていないようだ。
「紳士って面かよ。ったく、調子がいい奴だな」
「へへっ、お邪魔しまーーす」
ベッドに潜り込んだ途端、アルバンに背を向けられてしまう銀而。そんな明白な態度にもめげず、髪についたガムみたいに彼の背にぴたりとくっつく。
「近い、暑い、もっと離れろ」
「俺、冷え症だからさ。それに、このベッド小さいだろ。寝相も悪いし、端に寄ったら落ちちまう」
何も言い返してこないのを良い事に、調子に乗った銀而はアルバンを背後から抱き締め、項に顔を埋める。そのまま大人しく寝るかと思いきや、残念ながら銀而のムスコは好きな雄との密着態勢に我慢出来る程紳士ではなかった。
引き締まった双丘、その狭間に隠されている秘境を想像するだけで下着の中のムスコが硬さと膨らみが増し、次第に熱を帯びていく。
「……おい、尻に硬いのが当たってるぞ」
「くっついたら、普通に勃つだろ」
「くっついただけじゃ、普通は勃たねぇよ」
「大丈夫、大丈夫、しばらくすりゃあ治る。治らなかったら太腿だけ借りるから無問題。出したら綺麗に拭いておくし、お前は気にせず寝……ぐぉおっ!」
堂々と素股宣言をする銀而の腹に、先程よりも強烈な拳が打ち込まれたのは言うまでもない。
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