第一章 特別討伐作戦 一

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 第一章 特別討伐作戦 一

特別討伐作戦指令書 第101号 1.治安維持部隊司令部命令 作戦名:国際指名手配犯デーモン・アザ・カシス討伐作戦 作戦本部総司令官:アラン・ドゴール・トロストロ 作戦本部指揮官:ラモス・クランツ・ドット 作戦本部副指揮官:トレイ・ロウ・ブロウネル 討伐部隊:治安維持部隊 特別攻撃隊第三部隊 部隊長:マリー・マダライ・コーサス 2.討伐対象略歴(捜査資料の概要) 氏名:デーモン・アザ・カシス(国際指名手配犯) 性別:男性  年齢:不詳 国籍:不詳 罪状:政府要人暗殺未遂、および特別攻撃隊第一部隊隊員二名の殺害。 討伐要件:逮捕討伐(生命の有無を問わない) 略歴①:元メシュール国軍兵士(特殊部隊隊長) 所属部隊:特殊部隊0000(暗号名:コーリン) 1.特殊部隊0000(暗号名:コーリン)は敵国の要人暗殺や破壊工作などを実行する特殊部隊と思われる。 2.戦時中は敵国であるタムール国政府要人ならびに国軍指揮官の暗殺、軍事施設や公共施設への破壊工作、毒物を用いた一般市民を巻き込む無差別大量殺戮など、その他複数の重罪事件に関わっていると推測されるが、その活動内容は極秘扱いとされ部隊に関する記録はいっさい残されていない。 3.戦争末期、デーモン率いる特殊部隊はタムール国とメシュール国の和平合意に反対し、反乱分子としてメシュール国軍部によって身柄を拘束される。 隊員十名は内乱罪で処刑され、部隊長であるデーモンは軍刑務所より脱獄し国外に逃亡。 4.終戦から約一年後、メシュール国に密入国したデーモンは軍部に対する報復として部隊の処刑に関わった上官たちとその家族を皆殺しにし、再び国外へ逃亡したといわれているが、メシュール国政府はこれを否定。
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