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「じゃあ、また夏にでも集まろうぜー!」
「お疲れーっ!」
カラオケ2時間滞在すると、解散となった。
もう23時台かぁ、17時からがっつり遊びまくったなぁ、久しぶりに。さすがに大学生の時みたくオールはしないんだな、みんな。
「手嶋ぁ、美人上司の写真撮ったら送れよー?」
「えー? どうしよっかなぁ?」
みんな結局、真島主任を女性と勘違いしたままだし! 俺が顔が綺麗で部署で一番仕事が出来て、優しくて頼りになる世話焼き上司ってベタ褒めしまくったからに違いない。
男性だって分かったらびっくりされそう。
「手嶋、リサまだかなり酔ってるからさー……心配だし、家まで送ってあげてくれないー?」
「えっ?」
「手嶋の住んでるとこの隣駅だから」
「う、うん! 分かった!」
俺は女友達に頼まれ、相原さんを送る事に。
やっぱり無理して付き合っちゃったんだなぁ、二次会まで。
「ごめんね、手嶋くん。迷惑かけて」
「ううん、大丈夫だよ? 隣駅なんだねー、住んでるの。じゃあ、気軽に遊べるね!」
「う、うん。手嶋くんも今は一人暮らしなんだよね」
「そ。大学の時にみんながマザコンやらシスコンやらわーわー言ってきたじゃん? だから、ついに自立を決めたんだ! とは言え、家事まだ上手くできないんだけど」
「そっか。私は大学からずっと一人暮らしだから……」
そうだった、俺よりずっと前から一人暮らしなんだもんね。
「実家、青森だもんね」
「うん、さすがに新幹線で通うのは大変だったから」
「じゃあ、家事はもう完璧って感じ?」
「完璧かどうかは分からないけど、一通りは。料理もレパートリー増えたし」
「そうなんだ? 相原さんは良い奥さんになりそうだね! 俺はだめだめだから、まだ主夫には程遠いかなぁ!」
真島主任くらい家事が出来たら良いんだけど。
今迄親や姉ちゃんに甘えすぎたばっかりに出来ない事だらけなんだよなぁ。
「手嶋くんを甘やかしてくれる人と一緒になれば良いんじゃないかな? 家事全部やってくれる」
「それみんなに言われるんだよねー! けど、甘ったれのままじゃ嫌かなぁ、俺は。相手にも悪いよ。それに、社会人になってから出来ない事の多さに衝撃受けたし」
「そっかぁ。私は全部やってあげちゃうタイプだな……」
「だめだよ、相原さん! そんなんだと相原さんばかり疲れちゃうよ!」
とは言え、なんだかんだで俺も会社では真島主任や他の社員さん達にやってもらう事ばっかだな。
早く立派な営業マンにならなきゃなのに!
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