京都のおいしい漬物

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姉の義理の母親は「京都の女」である。 別にディスっているのではない。実際に、京都に住んでおられるのである。 その久木美津子さんは毎年のお中元お歳暮を欠かさない。別にいいのに、わが谷田家にも送ってくるのである。そのバリエーションはこうだ。 ①鉢植えのランの花 ②京都のおいしい漬物 ③伊勢丹の「PIERRE HERMÉ PARIS」のソルベ(夏)か、マカロン(冬) 姉が結婚した年の夏、最初に来たのは①だった。 谷田家はおよそ花とは無縁の家だ。ランの花が届いたとき、彩未は母親と言ったものだ。 「花なんかいらないよねえ。食べ物とかのほうがいいのに」
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