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1話・エンプーサさんの憂鬱
チュンチュン
窓の外から小鳥のさえずる声が聞こえてくる。
ゆっくりと目を開けると太陽の光が飛び込んできた。
「ふぁ~あ……よう寝たわぁ……」
大きな欠伸を一つした後、起き上がりゆっくりと背伸びをする。
朝の新鮮な空気が体にスッと入ってくる。
「今日もええ天気やなぁ……」
まだ少し眠い頭を何とか切り替えてベットから身を乗り出す。
裸足のままのせいか、床に着いた足が少し冷たい。
「ふぅ……やっぱりまだちょっと寒いなぁ……」
冬の厳しい寒さも少し和らいだとはいえ、まだまだパジャマごしでも肌寒い。
顔を洗うために洗面所にトテトテと向かう。
まだこの寒さだ、ちょっと贅沢だけれどもすこしくらいお湯を使って顔を洗ってもバチは当たらないだろう。
顔を洗いながら昨日の事を思い出す。
夜の街でたまたま出会った彼女たち。そのまま引きずられてバーにいったのまでは良かったのだけど……。
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