侵略

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次の日、高校に行くと、半分の生徒が消えていた。 皆、昨晩の流星群の後から行方不明だという。 秀は貴史に囁いた。 「これ、絶対おかしい。来週また流星群が見られるらしいから、行って確かめようぜ」 「やめといた方が良いんじゃ……」 「俺、見てたんだけどさ。あの時、口を開けて見上げてた人に白い光が入ってた。ってことは、口さえ開かなきゃ安全なんだよ」 「ほんとかなぁ」 半信半疑の貴史に、秀は強く頷いてみせた。 一週間後、流星群の夜。 貴史は秀と共に、また公園に来ていた。 前回より明らかに人の数が減っている。 貴史は秀と「絶対に口を開かない」と約束して流星群を見守った。 やはり、白い光がいくつも落ちてきた。 光は秀の元にも落ちてきて、口を必死で塞ぐ秀の耳に入っていく。 無言で悲鳴を押し殺す貴史に、秀は言った。 「チキュウハ、イイトコロダ」 そして、絶望する貴史をよそに、秀はそのままゆらゆらと歩き去った。
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