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嫁は、
最初の
仕事場を辞めて
その後、
公園の掃除の仕事を、することになったらしい。
俺は、
別に、何も言う事はない。
すると、
嫁から
『お父さん、私は、肉体労働で、疲れて帰ってくるから、買い物でも、行ってきて』
と
お金を
渡して
仕事に出かけた。
こんな事は、初めてで
驚いた。
自由に買い物ができる!
どこに、行くのか問い詰められない!
俺は、
久々に、
ウキウキと、買い物に出かけた。
スーパーに行くと
色々な食材が並んでいる。
今は、
レシピのアプリもあるはずだ。
まずは、スマホで
調べてから
材料を買い揃えた。
2人分の食材の量も
よく、わからないまま
買い物が、楽しくて
あれこれ
買い込んだ。
嫁の
シルバー人材センターでの仕事は
4時間くらいで
終わる。
それまでには、
料理を完成させたい。
なんか、
久々の、ワクワク感。
帰ってから
iPadを
見やすい位置に立てかけ
料理の手順を見ながら
その通りに
作っていった。
野菜の切り方まで
詳しく説明してくれて
殆ど、料理をした事がない俺でも
楽しく料理ができた。
テーブルに、並べてみると
なんて、華やかな料理なんだ!
嫁に怒鳴られてもいい。
買い物は頼まれたけど
料理しておいて、とは
言われてない。
だから、怒鳴られても仕方がない。
しかし、
巷では
料理教室に
中高年の男性の姿も見られるようになったという。
男性も
料理をしても
いいんだ!
嫁が、帰宅した。
テーブルに並べた料理を見て
驚いていた。
俺は
怒鳴られると思い
ビクビクしていた。
嫁は、
『えー?これ、
アンタが作ったわけ?』
と言った。
俺は
『iPadで、料理の作り方の
動画を見て、作ったんだ。』
おそるおそる答えた。
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