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ことの発端は、10年前。
現在の年暦2030年。
2020年全ては変わった。
新型コ○ナウイルス感染症(CO○ID-19)、が2020年にパンデミックとして、爆発的に世界的な感染を見せ、世界恐慌、大恐慌、株価の暴落、世界中は経済や活気、先の見えない暗雲に見舞われ、近年稀に見る、大打撃を受けることとなる。
しかし人々は諦めず、この病気と戦い続けた。
そして、パンデミックから一年の歳月を経て、2021年、遂にワクチンが完成した。
ワクチンを作り出した者たちは、名を知られることなく、世界に貢献した。しかしこれが現在の状況に至る、大きな原因の一つになったのは後のこと。
一旦のワクチン完成により、終息への道が切り開かれた、そうやっと、これからへの希望が見えたのだ、国民の安心を取り戻したのだ。
だが、終息への道は沢山の難題が壁のように立ち塞がる。
設備が整っていない国では、ワクチンの制作方が分かっても作ることが出来ない。
世界的な不況の中で、整備の整った先進諸国であろうと、他の国にワクチンを提供していく余裕は強いてあるとは言えない。
見捨てられたに近い、整備の整っていない発展途上国達。
当たり前だが、そちら側にしてみれば不満や不安は募るばかりだ。
それが元々あったストレスと重なり、反乱、暴動、そして災厄的な争いへ移行するのに、そうかからなかった。
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