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当日叔母は小6。授業中抜け出す事も度々あったそうです。いわゆる問題児。
そんなある日、また叔母は友達と授業を抜け出しました。
叔母をA、友達をBとしときましょう。
抜け出して何をしようか?と話していると、Bがトイレに行きたいと言う。
叔母はトイレの外(廊下)で待ってると言い、Bが出て来るのを待ちました。
暫くしてBが出て来て不思議な事を言います。
「A、何でずっとドア叩いてたの!?」
『何言ってんの?!私ずっと此処に居たし!!大体、ドア開いた音しなかったでしょ?誰も入って‥‥‥』
「!?」
叔母と友達は気付いたのです。
トイレ入る時には誰も居なかった。叔母は廊下に居た。誰も入って居ない。
叔母は力なくペタリと座り込み、友達は恐怖で叫び続けました。
数分叫び続け、叔母も多少落ち着きを取り戻し教室に戻った。
叔母と友達は、恐怖体験をしたうえ、叫んでしまって先生にどやされるんじゃないかと、落ち込んで居た。
「AとB、前に来なさい」
ほらきた。と叔母は思いながら友達と前に出た。
だが、怒られたのは授業を抜け出した事だけだった。
『「ぇ‥」』
叔母と友達、2人は顔を見合わせ、怒られるのを承知で先生に問いただした。
『私達、騒いでたんですよ‥』
「え?‥‥本当か?」
「はい、さっき迄ずっと‥」
「おかしいな、先生は全く聞こえなかったが‥」
先生は不思議そうな顔をして教室から出て行った。
勿論、叔母と友達はこれ以来その階のトイレを使う事はなくなった。
私もこの話を聞いた時はまだ小学生で、同じ学校だったので、そのトイレは使わなくなりました。
本当に何だったんでしょう?
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