叔母の体験談

3/3
5533人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
当日叔母は小6。授業中抜け出す事も度々あったそうです。いわゆる問題児。 そんなある日、また叔母は友達と授業を抜け出しました。 叔母をA、友達をBとしときましょう。 抜け出して何をしようか?と話していると、Bがトイレに行きたいと言う。 叔母はトイレの外(廊下)で待ってると言い、Bが出て来るのを待ちました。 暫くしてBが出て来て不思議な事を言います。 「A、何でずっとドア叩いてたの!?」 『何言ってんの?!私ずっと此処に居たし!!大体、ドア開いた音しなかったでしょ?誰も入って‥‥‥』 「!?」 叔母と友達は気付いたのです。 トイレ入る時には誰も居なかった。叔母は廊下に居た。誰も入って居ない。 叔母は力なくペタリと座り込み、友達は恐怖で叫び続けました。 数分叫び続け、叔母も多少落ち着きを取り戻し教室に戻った。 叔母と友達は、恐怖体験をしたうえ、叫んでしまって先生にどやされるんじゃないかと、落ち込んで居た。 「AとB、前に来なさい」 ほらきた。と叔母は思いながら友達と前に出た。 だが、怒られたのは授業を抜け出した事だけだった。 『「ぇ‥」』 叔母と友達、2人は顔を見合わせ、怒られるのを承知で先生に問いただした。 『私達、騒いでたんですよ‥』 「え?‥‥本当か?」 「はい、さっき迄ずっと‥」 「おかしいな、先生は全く聞こえなかったが‥」 先生は不思議そうな顔をして教室から出て行った。 勿論、叔母と友達はこれ以来その階のトイレを使う事はなくなった。 私もこの話を聞いた時はまだ小学生で、同じ学校だったので、そのトイレは使わなくなりました。 本当に何だったんでしょう?
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!