登校日の前夜・吟遊詩人という不審者

2/6
前へ
/25ページ
次へ
4月7日、始業式前日。 どれだけ豪華な学園でも春休みの長さは変わらないらしい。 俺、幼生朝一は今、夕飯の買い出しに来ていた。 何故食堂で食べないかというと、時は少々さかのぼる。 先程、部屋でテレビを見ていると梨凛が部屋に入ってきて一緒にテレビを見始めた。 俺は特に何を見ていたわけでもなかったので、チャンネルは梨凛に任せた。 すると運の悪いことに、梨凛は見つけてしまったのだ。 …とある料理番組を。 梨凛から散々ねだりにねだられねじ伏せられた俺は、仕方なく梨凛と近くのスーパーまで買い物をしに来たのだった。 まったく…俺の不幸には呆れる....
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加