おとうさんへ

ピンポーン

「あっ、おとーさんだ！！」

「莉緒～お迎えに来たよー。いい子にしてた？」

「うん！してたよ！」

「そうか、よかったな～。お義父さん、いつも遊ばせてくれてありがとうございます。」

「いいんだよ、友作くん。僕も楽しかったし。莉緒ちゃんいい子にしてたよ。」

「おとーさん、これっ！あーげーる！！」

「え！手紙？」

「うん！読んで！！」

「おとうさん…おたんじょうびおめでとう…おしごとがんばってね…だいすきだよ…りおより…嬉しいよ、莉緒。ありがとう。」

ツインテールの頭をなでる。

「どういたしまして！！おじーちゃんと一緒に作ったの！」

「そうなんだね～。お義父さんもありがとうございます。」

「感謝なんて大丈夫だから。早く家に帰ってみんなでケーキ食べなさい。」

「はい！ありがとうございます。莉緒もおじいちゃんにバイバイしようね。」

「うん。おじーちゃんバイバイ！また遊びに来るね！」

赤いリュックを背負って手を振る。

「お母さんによろしくね。友作くんも真緒によろしくね。」

「うん！」
「はい！」