絶望的鉢合せ

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「・・・私にも、死んで欲しい?」 私が、質問し返す。 笹尾は少し顔をあげて、それから私の顎先にそっとキスをした。 「・・・他の男に盗られるくらいなら、 死んで。」 ・・・・あはっ。 そういうの、好きよ。 「・・・白上、」 笹尾が私の言葉を待たずに、また口を開く。 なに?今度はどうしたの?? 「ん?」 「放課後だけじゃ足りねぇ。」 え? どういうことか分からなくて私が少し首を傾げると、笹尾が私の頬に手を添えて、ギシッとソファのスプリングを軋ませた。 「家、来て。」 笹尾の、家に。 それは、私を陵辱した場所。 「へぇ、またレイプするの?」 私がこう言って膝で笹尾の股間をグリグリッ、と痛めつけると、笹尾が苦しそうに顔を歪める。 「痛っ・・・・!!!」 「ねぇ、笹尾せんせ?」 「ち、がっ、違うからっ、」 痛みで涙目の笹尾。 じゃあ、何するの?? 「じゃあ、なぁに?」 私を、欲しがる言葉をちょうだい。 情けない姿を見せて。 ほら、 ほら、ほら、ほら、ほら。 ほら・・・・・!! 「っ、しら、か、み」 笹尾は、声を震わせる。 「放課後だけ、じゃ、足りない、 もっと、白上がいないと、白上を感じないと、不安なんだって・・・!! 一晩中、傍にいてっ・・・・」
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