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シングルマザーの1日
私は、毎日怒っている。心ない言動に。すぐ隣にある差別に。幼子を痛めつけるスマホの中のニュースに。
私は、毎日笑っている。息子の何気ないしぐさに。すれ違い側のやりとりに。足下のねじれ草に。
私は、毎日走っている。3in1の家電みたいに、働いて家事をして育児をして。
そして、電池切れたように眠る。怒りも、喜びも、忙しなさも、ごちゃ混ぜの1日に許しを得るように。
朝、カーテンを開けて、また、ごちゃ混ぜの1日が始まる。
容赦なく降りかかる逃げ用のない現実に、ひとり、ジャンヌダルクのごとく立ち向かう。
せめて、この小さな家族を守り切れる力を下さい。
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