人体プログラマ

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午前1時。 今日もこの女はこの時間にカップ麺を食べている。 「おいおい、これで7日連続だぞ。さすがにこれは肌の限界くるだろ…あんまり寝てないし血管もやばそうだな」 それを眺めながら俺はウンザリした顔で部下に言った。 「ちょっと血管のログ確認してもらえる?アラート来てないから大丈夫だと思うけど、念の為」 「了解っす!ちょっと待ってくださいね…あーちょっとスループット落ちてますねぇ」 「ありがとう。今は丈夫そうだけど、すぐヤバくなりそうだな。よし、発熱させて会社休ませよう。スクリプトは俺の方で書くから、あて終わるまでログ監視しててもらえる?」 「オッケーっす!」 そう、俺はこの女の体内に常駐して体機能の保守を行う仕事をしている。 部下は3人。少ないと思うかもしれないが、4人で実装するのに10ヶ月と10日は十分は開発期間だった。一通りの機能が揃ってからは、監視と改修が主な仕事だ。 俺達「人体プログラマ」は体の成長タイプにあわせてプログラムの修正を都度行っている。 もちろんニキビ生成プログラムに対しても例外ではない。この女はニキビを他責にして忌み嫌っているようだが、それは間違っている。この女が雑な肌ケアや堕落した食生活をしているのが悪いのだ。
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