頁7

1/1
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ

頁7

「あの貴族を倒したんだって?シン。さすが俺の半身。」と男の声が聞こえる。 「ガイ。何だ。」とシン。  ガイとシンは双子だ。  容姿はだが、違うのは色だ。  ガイの方が髪も瞳も黒い。  しかし、その瞳の奥には強い意思と野心がある。 「俺たちは二人で一人だ。お前は俺だ。」 とそう言うとガイから黒いオーラが出始める。  共鳴しているのだ。 「やめろ!俺の中に入るな!」 と拒絶するシン。 「俺の力と共鳴に耐えられるのはお前だけだ。お前だって本当は力が欲しいだろ?強くなりたいと思っている。力が無ければ何も守れない。」とガイ。  共鳴とは思考や感情を共有出来る者のことだ。  しかし、誰でも出来るわけではない。  失敗するか負けると、永遠に眠りに就くことになったり、人が変わるか、あるいは死んだり、支配され操り人形になる。 「お前もわかっているはずだ。だが、お前は弱くなった。俺のものだったのに!」 とガイ。  前に会った時よりも共鳴の力が強くなっていた。 「だが悪くない。この調子で強くなってくれ。共鳴の力は前と同じか。共鳴の力も使え。その力とカードと共にさらなる力を得るんだ。」とガイ。 「……。」 「その力を使わなければならない時が来る。力とお前の本来の強さを使わないで、全てを失い後悔するか、使って守り抜くのか。シン。お前が決めろ。」 ガイはそう言うとその場から姿を消した。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!