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「ルリちゃん」
扉が閉まるのと同時に抱き寄せていただけの身体を腕の中に閉じ込める。強く抱きしめて、手の届く範囲の体を味わうように撫で上げた。柔らかくてすべすべした太股の裏側を撫でまわし、ふっくらとした魅力的なお尻を掌で強く掴む。
「ひ、ぇ、あ、あ、はくとさんっ」
慌てるルリちゃんの頭を壁に押し付けるようにして唇を奪った。
「んんっ、むぅ・・・!!」
顔を真っ赤にしながらも、健気に目を閉じたルリちゃんが拙い動きで唇を開いて挿し込んだ舌を受け入れてくれる。唾液の甘さと鼻から抜けた甘えた声に下半身を刺激されながら、貪るようにキスを交わして甘い唾液をすすり上げる。
「ん、ぁぁ」
ゆっくりと唇を解放すれば、甘えた吐息を吐きながら、ルリちゃんがうっとりとした表情を浮かべ、壁伝いにずるずると腰を落としていく。
「あら、腰が抜けちゃった?可愛い」
「やぁ」
指摘されて羞恥で頬が染まるところまで可愛い。
両脇に手を差し込んで身体を起こしてあげながら、腰を抱いて身体ごと抱え上げる。ひえ、と情けない悲鳴を上げている事は無視して、足を振ってミュールを玄関に落として素足にさせた。行儀が悪いとは考えながらも、自分の靴も踵を擦り合わせて乱暴に脱ぎ捨てる。
抱え上げている小さな体から「はくとさん、はくとさん」と必死な声が聞こえるが、もう我慢の限界だ。大股で廊下を歩き、寝室へ向かう。乱暴にドアを開けて、カーテンが引かれたままの自室に入り込むと、ルリちゃんの身体をベッドに放り投げた。
「きゃん」
小さな悲鳴を上げたルリちゃんの身体が跳ねて、広いベッドの中心に落ちた。寝心地を優先してダブルベッドにしておいて正解だったな、と過去の自分をほめながら、手に入れた可愛い獲物にゆっくりと圧し掛かる。
「さ、アタシとイイコトしましょう」
一生離れられない位に甘やかしてあげるから覚悟して、と囁きながら、最後の砦のように必死に閉じられていた膝に唇を押し当てた。
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