胎動

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「司は何しに此処に来たのかしら?」 「井沼副支店長の処分が気になって…」 「自分のコトよりもいつも貴方は人のコトばかり気にするのね…司」 「…母さん…俺は母さんの期待に応えられそうにない」 「!?司!?」 「ゴメン…」 「貴方…まさか…『帝和』を辞めるとか言わないわよね…?」 母さんは俺の目を見て、退職の意思を悟った。 「…この間も言ったでしょ?私は貴方に…」 「ゴメン・・・母さん…」 「司君…」 純也さんが俺を頭取室から連れ出した。
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