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俺は慌てて企画部の谷村部長に事情を話した。
「そうか…伊集院…お前のパパか…」
「はい…」
谷村部長を始め、企画部の連中は俺を頑張れよと送り出してくれた。
頑張るのは俺じゃなく美亜なんだけど・・・
そう思いながらも地下に停車させた自家用車で『東亜医科大付属病院』に向かう。
俺よりも先にパパとママになった沢木と奈央子。
二人の間に誕生したのは男児。名前は壱成(イッセイ)
性別は妊娠六ヵ月ぐらいで分かると言うが。
俺達は生まれた後のお楽しみに取っておいた。
男の子でも女の子でも、健康で生まれてくれたら、それでいい。
まぁ、親父は男児。母さんは女児を希望していた。
ハンドルを握る手にもいつもより、汗が滲む。
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