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病院に到着。
陣痛室に行くと親父と神戸が付き添っていた。
「司、遅いぞ!!何やってんだ!?」
とといきなり怒鳴りつける。
「何やってるって…仕事してたんだ…親父の方こそ、何やってんだよ!?」
「お義父さんは私にずっと付き添ってくれたんですよ…」
「・・・で、陣痛は?」
「あ・・・十分間隔で来ています…でも、まだ子宮口が開いてないので…此処で待機しています…」
「・・・そっか…」
「!?」
さっきまで平然と話をしていた美亜が急にお腹を押え、痛そうに眉を顰める。
「大丈夫か?美亜ちゃん」
陣痛で苦しむ美亜の背中を摩ろうとする親父の手を掴んだ。
「後は俺が付き添うから…親父は外で待ってろ」
「えぇ~っ!?俺も…美亜ちゃんのそばに居たいんだけど…司」
「それは俺の役目だ…」
「そうですよ…佑介様…今は司様を怒らせない方が…」
神戸が親父を諭し、渋々陣痛室の外に出た。
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