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でも、陣痛が来るものの、なかなか子宮口が開かなかった。
助産師の中田さんは美亜をリラックスさせる為に足浴やマッサージを施してくれた。
陣痛が始まって既に九時間以上が過ぎていた。
俺が此処に来て、既に七時間・・・
日付が変わってしまった。
「まだ・・・産まれてないの?」
「微弱陣痛みたいで」
母さんも駆けつけ、美亜の様子を見る。
「赤ちゃんは大丈夫なの?」
「心音には異常ないみたいだ」
「そう…」
「伊集院さん…」
奏弥が中田さんを伴い、現れた。
出産ラッシュでかなり疲れていると思うが、そんな疲れは微塵も見せず、いつもの屈託のない笑顔を浮かべて、美亜の様子を診てくれた。
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