エピローグ*家族

2/4
前へ
/149ページ
次へ
皆が待ち望んだ子。 名前は亨(トオル) お義父さんと司さんが名づけの親。 無事に退院して、伊集院家の本宅で親子三人の生活が始まった。 「亨君、お爺ちゃんですよ…」 お義父さんは待望の孫にベタベタ。毎日のように私達の部屋に会いに来た。 「・・・おいっ!?親父、ちゃんと手キレイに消毒したのか?」 司さんはけん制する。 「したぞ!!だから、早く抱っこさせろっ。司」 「…俺だって…今、仕事から帰って来たばかりで、抱っこしてんだよ…明日にしてくれ」 「俺だって明日は仕事だ…」 司さんとお義父さんの亨の取り合いが始まった。 その間に、ふぇーんと可愛い声で亨が泣き出す。 「オムツか?それともおっぱいか?」 「多分、おっぱいかな・・・」 「そっか・・・それなら仕方がないな…後にしようか…」 とお義父さんは気を利かせて、部屋を出て行く。
/149ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2484人が本棚に入れています
本棚に追加