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空はすっかり明るくなり朝を迎えた。いつの間にか小さいおじさんは消えていた。
私は山が家族よりも大事だとは思わない。しかし、少し父をわかったような気がして嬉しかった。
ベンチから腰をあげ家へと帰る。
その道中、昨日の学校で聞こえた会話を思い出した。
『小さいおじさんを見つけたら幸せになれる』
この不思議な体験を幸せと呼べるかどうかはわからない。
しかし、太陽に照らされた道は、来たときよりもずっと歩きやすかった。
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