77人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
テレビ番組が終わると、私は一つ息をついた。
正直、あまり得意なジャンルではない。でも、彼はこの番組が好きだから付き合うことが多い。
「前半の奴、すごかったな。でも、やっぱり駄目?」
彼は、私がこのジャンルが苦手だと知っている。
「駄目じゃないけど、あんまり……」
少し困ったように答えると、彼は申し訳なさそうだ。
「ごめん。これから、ああいう番組見ないようにするね」
自分も見たい番組よりも、私を優先させてくれる彼の気持ちが嬉しくて、首を振っていた。
「大丈夫。このくらいなら」
本当だ。それ、を強調した内容なら無理だけど、さっきの番組は、その描写がメインではなかったので大丈夫。
最初のコメントを投稿しよう!