第三話 アクナキ戦いの巻

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*** 「「さいしょはグー!」」 ちょっと、またなの!? うとうととしかけていたのを邪魔されて、イラッとする。 「じゃんけん、」 「いんじゃん、」 いいかげんにしてほしいわ。せっかく、夕飯を食べてのんびりしてたところなのに! 今日はことごとくお昼寝を邪魔されたから、あたし眠いんですけど!? いくら心の広いあたしにだって我慢の限界ってものがある。 一言文句をいってやろうと、二人のそばへ駆け寄った。 「うちの勝ちやね」 「ええ~、そんな~」 お風呂上がりでパジャマ姿の二人。今度はお布団の上での勝負みたい。 お布団の上で決める勝敗っていったい何なんだろう……。 「じゃ、よろしくね」 「はいはい」 「『はい』は一回!」 「はい………」 タカくんの返事を聞いてにんまりと笑ったユイちゃんは、お布団の上にゴロンと転がった。
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