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「翔多……、好きだよ……」
イッた後の快感の余韻に翔多の瞳は涙を湛えていた。
まだ息も整わず半分放心状態の彼は浩貴の欲望を激しく煽る扇情的な美しさを纏っている。
浩貴は性急な仕草で翔多の下半身の衣類と自分が着ている服を取り去った。
浩貴のそこはもう翔多を求めて固く大きく勃起していた。
浩貴は翔多の左手を取ると、自分のそこに導く。
その硬く大きな感触に瞬間、翔多が泣きそうな表情を見せる。
「翔多……、オレも、イカせて……」
「浩貴……」
「……ちょっと痛いかもしれないけど……、翔多、ごめんな。でも、もうオレ、我慢できない……」
知らず呼吸が荒くなる。
浩貴は翔多が放った愛液をたっぷり中指につけると、彼のその最奥に滑り込ませた。
途端に翔多の顔が苦痛に歪み苦しげな声が漏れる。
「……っう……! いた……。や……」
指で侵入した翔多の中は、想像していたよりもずっとずっと狭くて熱かった。
うわ、すげー……キツ……。
愛する人の中の狭さに、否応なしに浩貴の欲情は煽られて。
「翔多……」
「痛、いっ……! 浩貴……」
翔多の大きな瞳から涙がみるみる溢れて零れ落ち、浩貴はその目元に優しくキスをして、
「翔多……、体から力、抜いて……。ゆっくり、呼吸して……」
小さな子どもをあやす様に囁く。そして、その小さな乳首を唇に含んで愛撫しながら奥へと指を進めた。
「いっ……た……」
痛みの声を上げながらも、浩貴に乳首を舐められ、吸われ、時には軽く歯を立てられるという事を繰り返されるうちに、翔多の体から少しずつ力が抜けて行った。
浩貴は指を二本に増やすと丹念に翔多の最奥をほぐして行く。
時々、無意識にだろうが、浩貴の指をキュッと締め付けて来る。その感覚に浩貴の我慢も限界を超えた。
指を抜くと、翔多を求めて硬く猛り勃った浩貴自身をその場所にあてがい、ゆっくりと挿入を始めた。
今まで経験したことがない、目も眩むような激しい快感が浩貴の体を駆け抜ける。
だが、裏腹に、翔多にはそれは物凄い痛みだったみたいで。
「いた……! 痛い……、浩貴、や、だ……!」
涙は止まる事を知らぬようにポロポロと零れ落ち、体は強張り両手を浩貴の胸に当てて、必死に体を離そうとして来る。
その翔多の抵抗をやんわりと封じ込めて、もう一度その唇に優しいキスを落としながら、尚も体を進めて行った。
「翔多……、力抜いて……。翔多……、好きだよ……翔、多」
「いっ……ん……、浩、貴っ……」
「翔多……翔多……」
初めて知る翔多の中は、熱くて、狭くて、浩貴自身をキツく絡めとり、締め付けて来る。
そのあまりの気持ち良さに、浩貴の頭の芯がジン……と痺れて来る。
長い時間は持たなかった。
夢にまで見た翔多の体に浩貴は溺れて、あっという間に高みへと昇りつめて行き、彼の体の奥深くに、愛の証をたっぷりと勢いよく放った。
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