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翔多への思いが恋愛感情だという事に気付いたその時から、浩貴は翔多が着替えてるところを直視できなくなった。
それまでは当然の様に体育の授業の着替えや、中学三年生の時の修学旅行ではお風呂で裸も見ていたし、元々仲がよかったので、プールにも一緒に行った。
お互いの家(翔多の方は下宿先だが)にも泊まりに行った。勿論バスタオル一枚でお互いの前に姿をさらすのもなんの躊躇いもある筈がなく。―――それが今では、翔多が隣で体操服に着替えてるのが視界の隅に入るだけで胸がドキドキしてしまう。
上半身裸なんてものを見てしまったら、もろに浩貴の下半身を直撃するだろう。
クラスメートがたくさんいる前で“そこ”を元気にさせてる姿は見せたくない。
とはいえ、そういう状態になってしまうのは仕方がない事だ。浩貴にしてみれば、翔多が隣で着替えるという行為は、イコール恋する人が着替えてるという事なのだから。そういう状況で欲情しない男はいない。
もっとつっこんで言ってしまうと、翔多が着替えているところを他の男子たちが見るのも、凄く嫌だった。
むろん他のヤローが翔多をそんな目で見ているわけはないと分かってはいても、それでも、心穏やかではいられない。
そういう訳で、浩貴にとっては、今、体育前の着替えは物凄い葛藤を持って臨まなければいけない時間となっている。
ただ、何度も言うが、浩貴は高校生のヤリタイ盛りの男の子だ。家に帰って一人になった時に翔多を思って、もう何回ヌイた事か。
最近ではアダルトビデオもエロ雑誌も翔多を前にすっかりその存在を無にしていた。
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