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「……はっ!」
気付くと、そこはリビング。
時計を見ると時刻は深夜の三時を指している。
どうやら私は爆睡してしまったようで、リビングで大の字になって寝転んでいた。
なんだ、全部夢だったのか。
そりゃそうだ。あんなトンチキな出来事が本当に起きるはずがないんだ――と思った矢先、視界に飛び込んできたのはあの巻物。
「……夢じゃなかった」
内容はしっかり、プリンセスになるための心得が記されている。冗談抜きで、ゲームの中でもらった物だ。
「どういうことなのよ……!」
私は何事なのかと問いただそうとして、スマホの画面に映る“ロード・オブ・プリンセス”のアプリをタップした。
その瞬間、スマホが爆発した。
ショップの店員曰く、修理には一ヶ月以上かかるそうだ。
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