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俺がそう聞いた瞬間、ガタン!と生徒会室の部屋の奥から音が聞こえた。
「今美景さんの声しましたよね!美景さん!今そっちに行きますから!」
その声はよく知っている声で。
「あ、あーなんか今聞こえた気がしたような気もしないでもないけど気のせいだったみたーい(棒)········じゃ、じゃあ俺帰るわ!うん!」
「「「えええ!!!」」」
俺の言葉に驚いたのは子犬会長とチャラ男と、認めたくないが恐らく変態メガネだな。
他の奴等はあーあ、みたいな感じでやれやれと首を横に振っている。
て言うか·············
「おいチャラ男ぉぉ!なんとかしてくれるんじゃなかったのかよ!」
「い、いい加減チャラ男はやめ··········って、俺ちゃんと何とかしたよ!こっち来て副会長の事見てみてよ!頑張ったんだから!」
そう言われながら腕を引っ張られ、奥の部屋のドアを開けると。
大きくてやたら重そうな椅子の肘置きに手錠で両手を繋がれた変態メガネがいた。
「何これ」
思わず真顔でそう言ってしまった俺は悪くないと思う。
え、ていうかまじで何これ。どういう状況?
そんな状態の俺にチャラ男が満更でも無さそうに胸を張って言う。
「流石に生徒会役員に生徒会室入るなとも言えないし、言ったら絶対感づかれるでしょ?副会長も見たい資料があるとか言ってたから、じゃあせめて動けないようにしたらいいのかなって思ってね。この椅子は会長のもので、生徒会室で一番重い椅子だから絶対動けないよ!」
そんな晴れやかに言われても。
いやそもそも脈略がおかしくない?え、俺が間違ってるのかなあ?
チャラ男が言ってること、最初から最後までおかしいよね?ね?
そう思いながらもなんとかこの状況を理解しようと眉間を揉み、ついでに一応チャラ男に聞く。
「お前さ、何日寝てないの?」
「?さあ、二日くらいじゃない?」
なにサラッと言ってんだてめええええ!!
この理解不能な行動絶対それが原因だろ!!
なんなのチャラ男って⁉真面目⁉
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