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「ミサちゃん!私ね、好きな人がいるんだけど、このニキビ顔のせいで、不快な思いをさせてしまったかもしれないの!」
「んん?どういうこと?」
「私がその人の事を好きだっていうのが、職場で噂になっちゃって。
でも私みたいなニキビお化けに好かれてるなんて、不快でしかないじゃない?
だから私、このニキビどうにかして、せめて人間になりたくて。お化けに好かれるよりはマシでしょ?」
「ええ?」
ヒナの謎理論に笑いをこらえながら、ミサは涼の方に目をやった。
明らかに不機嫌そうな顔で、空のビール缶をくるくる回し、いじけている。
「ぶっは!……あ、ごめんごめん。なるほど、とにかくニキビをなくしたいのね?」
「そうなの!それで涼ちゃんから、ミサちゃんがスキンケア変えたら、お肌キレイになったって聞いて!」
「あ~、確かにね。友達に勧められたニキビケア製品使ってみたら、三カ月でキレイにニキビがなくなったのよ。
個人差あるかもだからヒナちゃんにも効果あるかは分かんないけど、使ってみる?」
「使いたい!教えてミサちゃん!」
翌日、陽菜子はさっそくミサに教えてもらったニキビケア製品を買って、使ってみることにした。
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