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一カ月後。
「あれ?」
陽菜子の変化に一番最初に気付いたのは、涼だった。
「何かヒナ、ニキビ少なくなった?」
「分かるー!?」
陽菜子は嬉しそうに言った。
「何かね、最近は洗顔しても顔にあんまり染みなくなったの!前はこの世の終わりかってくらい痛かったんだけど。
だいぶマシな顔になったよね?」
陽菜子が自分の顔をぐっと涼に近づけた。
「マシになったって言うか……」
もともと整った顔立ちの陽菜子が、肌もキレイになり、さらにそれによって少し自信を取り戻したのか、何だかキラキラして見える。
「……うん。まぁ、アイホン7くらいなら耐えれる画質になったんじゃね?11はまだキツイな」
涼は火照った顔を悟られないように、陽菜子から顔を逸らし、そっけなくそう言った。
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