危機的状況

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元々、わたしが尚也を好きになって告白をし、付き合いが始まった。 ずっとわたしのほうが熱をあげていて、付き合い始めて二年になるけれど、これまでその想いが逆転することはなかったように思う。 それでも、付き合い始めた頃の尚也は優しかった。 それまでモテたことのない尚也にとって、女性から告白されるという経験は、やはり誇らしく、ときめくものであったらしい。 誕生日やクリスマスには素敵なジュエリーをプレゼントしてくれたし、美味しいお店を調べては、よく食べにも連れて行ってくれた。 夏は湘南までドライブに行ったり、冬は車にスノボを積んで群馬や栃木のスキー場まで足を運んだ。 わたしは本当に幸せだったけれど、尚也だってとっても楽しんでいるように見えた。 だけど、ここ最近は………。 いわゆる、倦怠期に突入してしまったということか。
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