2人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
できることなら私の事は嫌わないでほしいけど、早く元気になってほしいのも私の本音。
あなたが頑張り過ぎちゃう時に寄り添いたいから私はあなたのほっぺに現れる。
あなたの彼氏が私の事をニキビちゃんって呼ぶから、たぶん私の名前はニキビちゃんなんだろう。
働き者のリカちゃんの右頬がいつもの私のお気に入りの場所。
今日もリカちゃんは化粧をしたままソファーで寝落ちしちゃってる。
リカちゃんは朝から晩までお洋服のデザインをするお仕事をしている。小さい頃から着せ替え人形が好きだったリカちゃんには転職だ。私はこんな風にリカちゃんが頑張り過ぎちゃった時に心配でお休みのサインを出すのだ。
今日も夜中に帰ってきてソファーで寝るリカちゃんに彼氏のワタル君が毛布をかけてくれる。
ワタルくんはリカちゃんにとっても優しい。彼女を見る目で私は分かるの。
リカちゃんの歴代の彼氏を見てきたけど彼がリカちゃんにも私にも1番優しいわ。
「今日もお疲れ様」
できればリカちゃんを叩き起こして化粧を落とさせてスキンケアさせて寝かせて欲しいのだけど、こんなにぐっすり寝てたら気も引けるよね。
よし、任せて!今晩中に私がなんとかするからね!
最初のコメントを投稿しよう!