キミが守る魔術

　退院し、ようやく仕事復帰できたキミだったが、魔術法務事務所あんみつに入ろうとした瞬間、聞いた事ある女性の怒鳴り声が聞こえてきた。

「何時になったら彼戻って来るんですか！もう二週間は経ちますよ！」

「我々も全力で多分さんを探してはいるんですが、やはり個人情報が無ければ」

　ジョーは何時になく真面目な表情であった為、キミはどうにも腑にに落ちなかった。勿論、ジョーの態度にでもあるが今の現状にも首を傾げる状態であった。

「これ以上長引く様でしたら、他の探偵事務所も探させて頂います。勿論、こちらの契約は破棄させて頂いて」

　そう言うと、事務所の扉が勢い良く開くとキミと一瞬目が合ったが、挨拶も無くまるでどうでも良いかの様に鼻息荒く事務所から出て行った。

「あの？先生、今日から復帰で良いんですよね？」

「キミ君！おかえり、またよろしく頼むよ」

「挨拶しながらお尻触るのはやめて下さいって、、、、病院でも言ったじゃないですかぁぁぁ！！」

　キミはジョーの来ていたスーツを掴むと、そのまま壁に叩きつけゴミ箱の中にホールインワンを決めた。ジョーは懐かしむ様にゴミ箱の中で痛みと言う感覚の中で昇天したのだった。