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話は簡単であった。この辺りに住んでいる柊は夜中に爆発音のような音を度々聞く様になり、他の住民も聞いていたとので調べていたそうである。
「私は町内の代表として見て来て欲しいと言われまして。それとあの女性の事も」
「そう言えば捕まえた時もそう言ってましたね?何かあるんでしょうか」
「いえ、私はあのお屋敷の方と面識も何も無いんですが、あのお屋敷の友達の方が言っていたんですが」
そう言うと柊は一旦は話すのを止め、落ち着きなく辺りを見回し誰も居ない事を確認すると、キミの耳に手を当てて小声で話してくれた。
「実は、あの家って男性一人しか居なくて天涯孤独のはずなんですが、あの女性が何時の間にか住みついていて、それから騒音を出す様になったそうなんです」
柊自身は聞いただけなので本当にそうなのかは解らないと話しつつ、その話を信用している様子であの女性を警戒していた。キミは本当にそんな事があるのかと考えていると柊はが再び口を開いた。
「何か、お手伝いさんでも遠い親戚やお手伝いさんでも無いようなんです。私自身も見ていて、そう感じて段々怖くなっていたんです」
柊は日常生活を暫く観察していたが、その間も真夜中の騒音は鳴りやまずむしろ大きくなっていた。買い物は一緒にしただ恋仲と言う程に接触も無く勿論、親戚と言った風でも無かった。
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