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「正確には見つけてあるが、その探し人がどうしても彼女に会いたくないそうだ」
「どうして!だって恋人が居なくなったらどれだけ淋しいか、その男性きっと浮気でもしてるんですね!」
しかしキミの言葉に対し、何処から首かは解らなかったが首を横に振ったジョーは資料を取り出すとボールペンを取り出し、資料の一文に線を引きそれを手渡した。
「真実とはいつも過酷なのだよ、鳥越君」
ジョーに言われるがままに資料に目を通すと、写真と共に長い報告書が広がり写真だけ見れば他の女性と歩いているものである為、浮気現場に見えなくもなかった。
「えっと、探し人である多分イツカさんには現在彼女が居り、執拗にストーキング行為を行う愛村依頼者に居場所を教えないで欲しいとの逆依頼を受けた。って別の彼女出来たから逃げたんじゃないんですか!」
「違う。彼はずっと愛村さんの事を彼女にした時期も無く、彼女に着きまとわれていたそうだ」
愛村イチズと言うストーカーが魔術法務事務所あんみつに、ストーキング相手を探しに来た。それが事の真相でありあらましでも有った。
「じゃあ、取りあえず放置するんでしょうか?他の事務所でもし見つかったりでもすれば」
「それは無い。モグリでも無ければ横のつながりも我々には有る。だからこそうちにもすぐに、そう言う情報が流れて来たんだから」
探偵を断られ探索魔術を断り続けて来たと言っていた為、念のため知り合いの探偵事務所でその事を聞いたらしい。オカシイと思った探偵がすでに全部調べ上げた後でジョーは実は何もしていないとの事である。
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