キミが守る魔術

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 その日の魔術法務事務所あんみつの仕事を終えたキミは、事務所を出る際にジョーが何かを思い出した様子で近づいてきた。歩く度に間抜な音が出るのは仕様ではなく癖だそうだ。 「キミ君。そういえば今朝話した探偵の事なんだが魔抜探偵事務所と知り合いなのかね?」 「魔抜探偵事務所ですか?聞いた事ありませんね」  なんでも。探偵の横繋がりの連絡を取っていた際に、此処にもしかして鳥越キミという女の子が居ないかと聞かれたそうなのだが。 「で、普通に居ますって言っちゃった、、、、、、、ごめんね」 「ご。御免じゃねぇ!この飛べない唐揚げ候補!!」  個人情報流出であった。しかしよくよく話を聞くとどうやら魔抜探偵事務所の柊と名乗っていたらしく、柊さんならあの時の探偵であると解った為、おかしな事にはならないだろうと考えた。 「でも何で解ったんだろう?ここで働いてる事」  それこそが探偵の力である事を、キミはあまり良く解っていなかったようである。
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