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「それだったら、何でも話があると言っていたんだが。後、連絡先は聞いておいたよ。個人的にねっっっ!!」
ジョーから電話番号を奪い取ったキミは、すぐさまスマホに登録を済ませ奪い取った紙を魔術で燃やした。ちなみにジョーが持っていた番号はしつこく聞いた揚句、仕事で使うと言い無理矢理ゲットしたものである。
「うがぁぁあぁ!!まだ私は登録してないのにぃ!個人的なお付き合いがぁ!」
「先生はお仕事してください。何せ溜まりに溜まった仕事が山の様に」
ジョーのデスクの上には紙の束と資料のタワーが五本そびえ立っていた。処理するには一日二日ではとても間に合わない量である。それもこれもジョーが仕事をサボるからであった。
「俺だって頑張ってるんだよ!新しい女子とちょっとお話したら元気出ると思ったのにぃ!」
「先生はいつも、女子の尻追いかけてるから元気満タンでしょう!その無駄な元気は仕事の方に回して下さい!」
ジョーが血の涙を流して悔しがっている最中”仕事終わりましたので失礼します!”とキミは言うと、あんみつの扉を強めに勢いよく閉めたのだった。
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